手術前後の注意事項
安全な手術と早い回復のための重要なガイド
術前の注意事項
安全な白内障手術のため、以下の術前注意事項をお守りください。
現在服用中のすべてのお薬を担当医にお知らせください。特に血液をサラサラにする薬(アスピリン、ワルファリンなど)、前立腺の薬、糖尿病薬などは手術に影響する可能性があるため、事前の調整が必要な場合があります。医師の指示なく薬の服用を自己判断で中止しないでください。
手術3日前から処方された抗菌点眼薬を1日4回点眼してください。手術部位の感染を予防するための重要な過程です。
手術当日はアイメイク、アイクリーム、ローション、香水などの使用をお控えください。軽い洗顔のみ行ってご来院ください。ネイルも除去してください(酸素飽和度測定が必要なため)。
手術当日はご自身での運転ができません。付き添いの方と一緒にご来院いただくか、公共交通機関をご利用ください。手術後も1〜2日間は運転をお控えください。
局所麻酔(点眼麻酔)で手術する場合は軽い食事が可能です。ただし、全身麻酔が必要な場合は絶食が必要ですので、事前に医療スタッフの案内に従ってください。
術後の回復過程
白内障手術後の各時期における注意事項と回復過程をご案内いたします。
手術当日
- 手術後、保護眼帯を着用します(就寝時も1週間の着用を推奨)。
- 目をこすったり触ったりしないでください。
- 処方された点眼薬を指示通りに使用してください。
- 軽い散歩以外は安静にしてください。
- テレビやスマートフォンの使用は最小限にしてください。
翌日(翌日検診)
- ご来院いただき経過検診をお受けください(必ずご来院ください)。
- 保護眼帯を外して視力を確認します。
- 視界が明るくなり、視力が改善し始めます。
- 洗顔時は目に水が入らないようご注意ください。
- 軽い日常生活が可能です。
1週間後
- 経過検診をお受けください。
- 視力が安定し始めます。
- 軽い洗顔やシャワーが可能です(目に直接水がかからないように)。
- 就寝時の保護眼帯の着用を続けてください。
- 過度に頭を下げたり重い物を持つことは避けてください。
2〜4週間後
- 視力が安定化します(多焦点レンズの場合、順応期間が続きます)。
- 軽い運動が可能です。
- アイメイクが可能です。
- 運転が可能です(視力安定を確認後)。
- サウナ、チムジルバン、プールはまだお控えください。
1〜3か月後
- 最終的な視力が安定します。
- 多焦点レンズの場合、遠方・近方への順応が完了します。
- メガネや老眼鏡の処方が必要な場合はこの時期に行います。
- 水泳、サウナなどほとんどの活動が可能です。
- 以降は3か月、6か月、1年ごとの定期検診を推奨します。
点眼薬の使用ガイド
| 点眼薬の種類 | 使用頻度 | 使用期間 |
|---|---|---|
| 抗菌点眼薬 | 1日4回 | 約2〜4週間 |
| 消炎点眼薬 | 1日4回(徐々に減量) | 約4〜8週間 |
| 人工涙液 | 必要に応じて随時 | 長期間使用可能 |
※ 点眼薬の種類と使用期間は患者様の状態により異なる場合があります。必ず担当医の指示に従ってください。
点眼薬の使用順序
複数の点眼薬を使用する場合は、各点眼薬の間に最低5分の間隔を空けてください。順序:抗菌薬 →(5分)→ 消炎薬 →(5分)→ 人工涙液。点眼時は手をきれいに洗い、点眼器の先が目やまつ毛に触れないようご注意ください。
必ずお守りいただく注意事項
よくあるご質問
手術翌日から視界が明るくなり視力が改善し始めます。単焦点レンズの場合は1〜2週間以内に視力が安定し、多焦点/連続焦点レンズの場合は遠方・中間・近方への適応に1〜3か月程度かかることがあります。完全な視力安定までは約3か月ほどです。
眼内レンズ自体に白内障が再発することはありません。ただし、手術後数か月〜数年後に眼内レンズを包む後嚢が混濁する「後発白内障」が発生することがあります(約20〜30%の確率)。この場合はYAGレーザーで外来にて簡単に治療でき、痛みなく5分以内で完了します。
一般的に片方の目をまず手術し、1〜2週間後に反対側の目を手術します。これは最初の手術結果を確認し、感染などの合併症リスクを軽減するためです。患者様の状況に応じてスケジュールを調整できますので、担当医にご相談ください。
通常、抗菌点眼薬は2〜4週間、消炎点眼薬は4〜8週間ほど使用します。人工涙液は必要に応じて長期間使用可能です。点眼薬の種類、回数、使用期間は手術方法や経過によって異なりますので、担当医の指示に正確に従ってください。